トルク・ダイナモメータシステム

トルク・ダイナモメータシステムは、電動モータの持つトルク特性を総合的に測定・評価する装置です。コントローラDMC-3に、14機種のTA・TBシリーズと7機種のATMシリーズを接続し、モータの「負荷特性」、「コギングトルク特性」、「トルクリップル特性」を測定します。
コントローラの操作と測定データの保存は、すべてWindows PC上から行ないます。コントローラには専用ソフトウェアが同梱されています。

モータトルクメータDMCシステム 負荷特性試験

DMC-3負荷特性試験システム

電気的入力を機械的出力に変換するモータにとって、もっとも基本的な特性が負荷特性です。モータと外部負荷(TA・TBシリーズ)を接続し、モータ運転中に、あらかじめ設定した複数の測定ポイントごとに負荷量を変化させながら、それぞれのポイントの電気的入力(電圧・電流・電力)、機械的出力(トルク・回転速度・パワー)、効率(機械的出力/電気的入力)を測定し、モータの負荷特性カーブを描きます。

PIDパラメータ設定不要のトルク制御方式

負荷トルクをPID制御する方式のトルクメータでは、測定モータの種類が替わるごとにP, I, Dパラメータ設定(チューニング)をしなければなりません。またその設定には作業者の知識と経験が必要でした。DMC-3では、当社独自開発のトルク制御方式によりPID設定が不要です。モータとシャフトを正しく固定し、測定ポイント(トルクまたは回転速度)を設定するだけで、常に一意のデータが得られます。作業者の経験の差によるバラつきもありません。

コントローラ DMC-3

負荷特性試験システムとコギングトルク・トルクリップル特性試験システム共通のコントローラです。コントローラの操作と測定データの保存は、すべてWindows PC上から行います。専用ソフトウェアが同梱されています。

DMCコントローラ

出力パワー測定:トルクメータTA・TBシリーズ

トルクメータTA・TBシリーズには、長年の実績を持つ信頼のヒステリシスブレーキが用いられています。定格トルク5 mN・mから100 N・mまで、計14機種を取り揃えています。トルク測定精度は、全機種で定格トルクの±0.25%です。高精度の自社加工により、世界最高水準の高回転数仕様を実現しました。

トルクメータTA・TBシリーズ

入力パワー測定: プレシジョンパワーアナライザWT1800

電圧・電流測定には、横河電機(株)製プレシジョンパワーアナライザWT1800を使用します。広帯域測定(1 MHz)によりドライバのスイッチング周波数の高速化に対応します。最大6電力入力の測定ができますので、インバータ入出力間の効率評価が可能です。

横河電機(株)製プレシジョンパワーアナライザWT1800

DMC-3負荷特性試験システムのおもな特長

  • PIDパラメータ設定が不要
    独自開発のトルク制御方式により、P, I, Dパラメータの設定作業が不要です。トルク値または回転速度値で測定ポイントを設定するだけで、トルクのフィードバック制御が可能です。
  • 世界最高水準の高回転数対応
    自社工場にて高い加工精度で製造されるヒステリシスブレーキは、世界最高水準の高回転数を誇ります。(一例として、定格トルク100 mN・mモデルの無負荷回転数は40,000 r/minです。)標準モデルで高速モータの測定が可能です。
  • 使いやすい標準モータ取付治具MMJシリーズ
    測定モータ自体の胴体とシャフトが平行であれば、Vブロックに載せるだけで測定モータとトルクメータの心合わせが容易に行えます。
  • 6線の電圧・電流を正確に測定
    プレシジョンパワーアナライザWT1800の直接入力または専用CTユニットを用いて、数mAレベルから200Aまで正確に測定します。最大6線の測定が可能なので、インバータの効率測定も容易です。

DMC-3コギングトルク・トルクリップル特性試験システム

コギングトルク特性とは、無励磁状態のモータ1回転中のトルク対角度特性を指します。
トルクリップル特性とは、励磁状態のモータ1回転中のトルク対角度特性を指します。
静粛性や低振動が要求される高付加価値モータにおいては、振動の原因となるコギングトルクとトルクリップルは極めて低く抑えることが求められます。
当社システムでは、測定シャフトとモータシャフトをカップリングし、測定シャフトを1r/minで回します。その時の1回転360°のトルク対回転角度を、0.1°分解能で測定します。さまざまな種類のモータ形状・特性に即したカップリングおよび治具の製作に豊富な実績を持ちます。
ステッピングモータのディテントトルク・ホールディングトルクも、同様に測定が可能です。

モータトルクメータDMCシステム コギングトルク試験

コントローラ DMC-3

負荷特性試験システムとコギングトルク・トルクリップル特性試験システム共通のコントローラです。コントローラの操作と測定データの保存は、すべてWindows PC上から行います。専用ソフトウェアが同梱されています。

トルク対角度測定: トルクメータATMシリーズ

トルクメータATMシリーズは、専用設計の高感度トルクセンサと0.1度分解能の角度センサをそなえたトルク対回転角度測定機です。コントローラは負荷特性測定用と同じDMC-3を用います。定格トルクは0.5 mN・mから100 mN・mまで7機種を揃えています。

コギングトルク・トルクリップル測定機 ATM・ATVシリーズ

DMC-3コギングトルク・トルクリップル特性試験システムのおもな特長

  • 専用設計の高感度トルクセンサ
    コギングトルクの値が正から負へ向かう領域は、従来正確な測定が困難でした。微小なコギングトルクを測定するために専用に開発した高感度トルクセンサは、正・負トルクを含めた全域を正確に測定します。
  • 縦型のメリット
    センサを縦型に配置したことにより、センサを保持する軸受のうち、片側(センサと測定モータ間)の軸受を省くことができ、機械的ロスが低減しました。また、心合わせの精度が大幅に向上しました。
  • 微小なコギングトルクを正確に測定するモータ固定治具
    モータの種類・トルク値レンジに最適な治具セットをご用意します。回転軸の出ていない小型ファンモータのための専用治具についても豊富な実績を持ちます。

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