日経産業新聞 2008年7月4日付記事

モーターラブ

【川崎】測定器製造の菅原研究所(川崎市、菅原重信社長)は、電動モーターの回転シャフトの先端に小型センサーを取り付けるだけでトルク特性や回転速度を測ることができる試験器の販売を始めた。毎分六万回転程度の速度に対応可能という。発売した「モーターラブ」=写真=は、イスラエルで測定器を手掛けるMEAテスティングシステムズ社が開発した。同試験器の技術に着目した菅原研究所が代理店として販売に乗り出した。モーター試験器は専用装置を使って回転にブレーキ(負荷)をかけ、トルクを測定するタイプが多い。ただモーターシャフトと試験器の軸の正確な結合に時間がかかるなど課題もあった。モーターラブはセンサーを金属製の連結部品でつなぐだけで測定作業が可能。付属ソフトへの数値力などでローター部分の重さを計算し、これと加速度の変化からトルクを算出する仕組みだ。ソフトやモーター設置台などをセットにした基本システム価格は五百万円台から。ステッピングモーターを除くAC(交流)、DC(直流)モーター測定用に売り込む。菅原研究所は二〇〇六年にMEA社とモーター測定器についての技術パートナーシップの覚書を交わしている。

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