アンデロンメータのメカニズムについて

アンデロンメータの振動検出部分の構造

ベアリング内輪を駆動するスピンドル、外輪の回転を拘束してアキシャル方向押力を加えるプッシャ、アンデロン振動を検出する接触式速度センサ、および、アンデロンメータ表示部から構成されます。ベアリングの内輪をスピンドルに整合させるアーバ、および、外輪をプッシャに整合させるベアリング押さえも必要です。

高精度のスピンドルが必要な理由

アンデロンメータのセンサが検出するベアリングの外輪の振動には、スピンドルの振動が重畳されるので、スピンドルの振動は、ベアリングが発生する振動に対して無視できる程度の振動でなければなりません。このため、高精度のスピンドルが必要となります。

アンデロンメータと一般の振動計との違い

アンデロンメータは、ベアリングのアンデロン振動を駆動して検出するメカニズムを持つ、ベアリング専用の検査装置です。アンデロン振動とは、ベアリングの内輪が回転し、外輪が回転を拘束されるときの、外輪の半径方向の振動です。アンデロンメータは、L、M、Hバンドに分割したアンデロン振動を、Anderon(アンデロン)の単位で表示します。

タリロンドとウェービメータの違い

タリロンドは、部品の真円度を評価する装置であり、固定した部品の周りで、接触式変位センサをゆっくりと回転させます。一方、ウェービメータは、アンデロン振動に関係するうねりを、バンドパスフィルタを通して、平均値で評価する装置であり、接触式速度センサは固定で、部品がスピンドルで回転します。現在のウェービメータは、真円度の評価も可能になりました。

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