接触式速度センサとは

一端が触子で他端がコイルの可動部が、触子とコイルの中心軸方向に可動するようにバネで拘束され、コイルは一定の磁界の中に置かれる構造を持つセンサです。触子をベアリングの外輪に押付けると、外輪の振動がコイルを振動させ、コイルの誘導起電圧がセンサの出力となります。その用途から、軽い触子圧と高い周波数特性が要求されます。接触式速度センサ ADS-12、ADS-18、ADS-24、ADS-101は、触子圧0.4Nの条件で10kHzまでフラットな周波数特性を持っています。

加速度センサではなく接触式速度センサでなければならない理由

加速度センサの特性は、測定対象物と完全に一体となって振動する条件で規定されていて、加速度センサを対象物に押付ける条件では、感度も周波数特性も規定することができません。接触式速度センサは、一定の触子圧の条件で感度と周波数特性が規定されています。

センサの感度について

当社では、かつて、100Hz、0.8Gの加振器でセンサを校正し、そのときのセンサの出力電圧をセンサ感度と呼んでいました。100Hz、0.8Gの振動速度は、12.486mm/sであり、これをuspとして、センサ感度の単位をmV/uspと表すようにしました。SI単位は、Vs/mであり、1Vs/m=12.486mV/uspの関係です。接触式速度センサ ADS-12/ADS-18/ADS-101は、感度:3mV/usp=0.24Vs/mで、ADS-24は、感度:6.24mV/usp=0.5Vs/mとなります。

接触式速度センサの触子圧とアンデロン測定値の関係

接触式速度センサの触子圧は、ベアリングのアンデロン振動への影響を抑えるために、ベアリングに加えるアキシャル押力の1/10より小さい触子圧で使用することをお奨めしております。

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